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  5. 2006年5月 Vol.10

内視鏡関連情報 NEWS SCOPE | ASP Japan合同会社 〜2006年5月 Vol.10

内視鏡Report
検査の安全性と効率化を念頭に改善を継続

秋田県厚生農業協同組合連合会 秋田組合総合病院

この記事のテーマ
  • 業務改善
  • 内視鏡室レイアウト
[画像] 秋田県厚生農業協同組合連合会 秋田組合総合病院

安全な内視鏡診療に洗浄・消毒レベルの向上は欠かせない

昭和7年に秋田医療組合病院として開院以来70年余の歴史を有する秋田組合総合病院は、秋田市北部・男鹿南秋地区(診療圏約人口18万人)の中核病院として発展してきています。内視鏡室もまた地域の中核的医療を担うため、検査以外に粘膜切除術などの治療的内視鏡術をおこない、他施設からの紹介患者を多数受け入れています。

平成12年に同院が移転・新築時に新装した内視鏡室は、下部検査用に2つの個室、上部検査用に2台の検査ベッドを備えた広々した検査室があり、上部用の洗浄室は独立しています。患者様への快適性と洗浄・消毒のための動線を考えたレイアウトが特徴です。消化器科科長の渡部博之先生は「月並みかもしれませんが、安全・確実でしかも苦痛が少ない内視鏡診療をおこなうのがモットーです。そのなかでも、安全な診療に欠かせないのが洗浄・消毒レベルの向上です。」といわれます。そのため、渡部先生をはじめ内視鏡室のスタッフにとって、全例での高水準消毒はかねてからの念願でした。

(左から)伊藤幸子さん、渡部博之先生、佐々木靖子さん

(左から)
内視鏡室看護師・消化器内視鏡技師 伊藤幸子さん、
消化器科科長 渡部博之先生、
内視鏡室看護師 佐々木靖子さん

洗浄消毒器、高水準消毒剤を統一して、マニュアルを改訂

「以前は、洗浄消毒器が1台しかなかったため、フタラール製剤による高水準消毒は感染症チェックで陽性の患者様と、感染症検査をしなかった患者様にしか行なうことができませんでした。それ以外の検査間の下部内視鏡には酸性水、上部内視鏡には二酸化塩素水を使用していました。」と、いわれるのは内視鏡室看護師の佐々木靖子さんです。

そこで渡部先生が、患者様のスコープの洗浄・消毒待ちを解消する必要性と、スタンダード・プリコーション(標準予防策)の考え方を病院長にアピールした結果、今年2月に洗浄消毒器を6台導入できました。全ての洗浄消毒器を更新し、全例でフタラール製剤による高水準消毒を実現したことによって「洗浄・消毒の均一化ができ、どの患者様にも同じレベルの消毒を行った内視鏡を提供することができるようになりました。また、消化器内視鏡技師会の洗浄・消毒に関するガイドライン(第2版)に準じた院内マニュアルに改訂することができました」と、内視鏡室看護師の伊藤幸子さん(消化器内視鏡技師)はいわれます。スコープの洗浄消毒のために患者様が待つことはほとんどなくなりました。何よりもスタンダード・プリコーションを遵守して患者様に自信を持って清潔なスコープを提供できるようになったことを渡部先生と内視鏡室のスタッフは喜んでいました。

作業動線を考慮して配置された洗浄消毒器

作業動線を考慮して配置された洗浄消毒器

施設の紹介

[画像] 秋田組合総合病院

秋田組合総合病院

秋田市飯島西袋一丁目1番1号
病院長 : 坂本哲也
病床数 : 479床(一般 477床・感染症 2床)
1日平均外来患者数 : 1,158人(H17年度)

秋田組合総合病院のウェブサイト

[画像] 秋田組合総合病院 スタッフのみなさん

秋田組合総合病院 スタッフのみなさん

消化器内視鏡/検査・診療の概要

年間検査件数 : 9,103件(平成17年度)
 (内訳)
  上部消化管 6,407件
  下部消化管 1,845件
  ERCP 86件
  BF 81件
  PEG 64件
  その他 620件

スコープ本数 : 10本
 (内訳)
  上部消化管用 : 10本
  下部消化管用 : 4本
  気管支用 : 3本

洗浄消毒器設置台数 : 6台
検査ベッド数:5台
医師数 : 4名(消化器医)
スタッフ数 : 看護師3名、助手1名、事務1名