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内視鏡関連情報 NEWS SCOPE | ASP Japan合同会社 〜2006年10月 Vol.11

耳鼻咽喉科フォーカス
耳鼻咽喉科で内視鏡の洗浄・消毒方法を改善

独立行政法人労働者健康福祉機構 熊本労災病院

この記事のテーマ
  • 耳鼻科
  • 製品導入効果
[画像] 独立行政法人労働者健康福祉機構 熊本労災病院

熊本県八代市郊外に位置する熊本労災病院は、熊本県南地域で最大の規模を有しています。勤労者医療を基本とする政策医療のほか、地域の中核病院として、急性期医療や救急医療を中心とする高度医療も担っています。訪問したのは、耳鼻咽喉科外来診察室で、内視鏡の洗浄・消毒方法の改善をおこなった経緯などをうかがいました。

従来の洗浄・消毒方法に疑問をもった

多くの耳鼻咽喉科で実践されているように、同院でも、洗浄後、スコープの挿入部だけを筒型容器にいれて高水準消毒する鼻咽喉ファイバースコープ用洗浄器を使っていました。ところが昨年末、喉頭がんを疑った患者さんがいましたが結局感染症による病変であることが分かり、内視鏡診療した耳鼻咽喉科副部長の渡利昭彦先生(現・東京労災病院耳鼻咽喉科)は、洗浄・消毒方法に疑問を感じて、看護師の古閑幸子さんとともに、薬剤部の藤井裕史先生に検討を依頼しました。藤井先生は、ICTメンバーであり、院内の洗浄・消毒に関する感染対策を担当していたため、消毒剤の効果などを調べました。

渡利 昭彦 先生

前・耳鼻咽喉科副部長(現・東京労災病院耳鼻咽喉科)
渡利 昭彦 先生

各国の発表内容、商業展示など

藤井先生が調べたところ、問題は鼻咽喉スコープの洗浄・消毒ガイドラインが存在しないことでした。そこで、ICTの議題にあげて、検討した結果、同じ軟性内視鏡を使用している消化器内科と同様の洗浄・消毒方法に準じた方法へ改善することにICT委員長の決裁を得ました。渡利先生と古閑さんも同意して、藤井先生とともに、操作部も含めスコープ全体の洗浄・高度水準消毒を実現すべくプランを立てました。高度水準消毒剤の曝 露を軽減するため、洗浄消毒器も購入するべく事務部門と交渉を開始。ICTの支援もあって、プラン通り、フタラール製剤と専用の洗浄消毒器が導入されました。古閑さんも新しい洗浄・消毒方法を習得し「これで不安を解消できました」といわれます。

「今まで感染がなかったとはいえ、安心できませんでした。耳鼻咽喉科の先生方にも私と同じように不安を感じている方は少なくないと思います。消化器内視鏡学会と同様に耳鼻咽喉科でも洗浄・消毒ガイドラインを作ってもらいたい、と願っています」と渡利先生はいわれます。なお、後任の耳鼻咽喉科副部長・白石剛先 生は、消化器内科の医師と内視鏡に関する勉強会をはじめています。

耳鼻咽喉科の洗浄消毒器

耳鼻咽喉科の洗浄消毒器

藤井 裕史 先生

薬剤部(医療環境管理士)
藤井 裕史 先生

古閑 幸子 さん

耳鼻咽喉科看護師
古閑 幸子 さん

施設の紹介

[画像] 独立行政法人労働者健康福祉機構 熊本労災病院

独立行政法人労働者健康福祉機構 熊本労災病院

〒866-8533 熊本県八代市竹原町1670
院長 : 小川道雄
病床数 : 410床
1日平均外来患者数 : 1,100人(H17年度)

熊本労災病院のウェブサイト