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  5. 2006年5月 Vol.11

滅菌関連情報 PLASMA LINK | ASP Japan合同会社 〜2006年5月 Vol.11

User Report
トップがリーダーシップを発揮し、より安全で効率的な滅菌を実現

医療法人歓生会豊岡中央病院(北海道旭川市)

この記事のテーマ
  • ステラッド®導入効果
  • EOG排出規制
[画像] 医療法人歓生会豊岡中央病院(北海道旭川市)

現場のトップが先頭に立ち、医療スタッフが安心して働ける病院づくりに積極的に取り組む旭川市の豊岡中央病院は、2004年4月に、それまで使用していた EOG滅菌器から、低温プラズマ滅菌システム「ステラッド®」へ移行しました。ステラッド®に移行した経緯や、導入成果などを、同病院のみなさんに伺いました。

安全でスピーディーな滅菌を求めて

旭川市の豊岡中央病院は、「昔、私が診たお子さんがお母さんになり、お子さんを連れてこられる、なんていうこともよくありますよ」と理事長の田下昌明先生が笑顔で語るように、地域に深く根ざした病院です。旭川市民の健康を支え続けてきた同病院が、それまで使用していたEOG滅菌器に変えて、低温プラズマ滅菌システム「ステラッド®」を導入したのは2年前のことでした。そのきっかけは大きく 3つありました。

1つめは、手術件数が当時、急速に増え、1日に1回しか滅菌できないEOG滅菌器では、手術に必要な器具を滅菌しきれなくなっていたこと。2つめは、 FDA(米国医薬品食品局)がEOGを発ガン性物質に指定し、日本にもEOG滅菌器を使いづらい状況がいずれ訪れると想像されたこと。

そして3つめは、中央材料室のスタッフがガンで亡くなり、EOGが原因ではという噂が病院内に流れたことでした。「当然、亡くなられた方のガンとEOGの因果関係を証明することはできませんが、医療スタッフに心から安心して働いてもらうために、脱EOGをめざすことをその時、決意しました。そして、もっと安全に、もっと早く、滅菌を行う方法がないか医療器具の代理店に相談したところ、営業の方が自信を持って勧めてくれたのがステラッド®でした」と常務理事・麻酔科部長の田下大海先生は当時を振り返ります。

医療法人 歓生会 豊岡中央病院/理事長(医学博士) 田下 昌明 先生

医療法人 歓生会 豊岡中央病院/理事長(医学博士) 田下 昌明 先生

医療法人 歓生会 豊岡中央病院/常務理事・麻酔科部長(医学博士) 田下 大海 先生

医療法人 歓生会 豊岡中央病院/常務理事・麻酔科部長(医学博士)
田下 大海 先生

ステラッド®の導入に医療スタッフ全員が納得

現場のトップである田下先生はEOGを使用しないことや、約45分※で滅菌を行えるといったステラッド®の優位性に惚れ込んだのはもちろんのこと、代理店の営業の方のきめ細かい対応に安心感を持ったこともあり、導入を決意。すぐに、自らが陣頭指揮を執って、代理店やJ&Jのスタッフとともに、それまで使用していた各器具をステラッド®で滅菌できるか検証する作業に入りました。ステラッド®が対応していない手術器具を代替品に切り替えるにあたっては一部のドクターから反対意見が出ることもあったといいます。しかしそのような時には、田下先生がドクターのもとを訪れ、滅菌時間の短縮により1日に行える手術回数が増えることなどのメリットを力説。田下先生が強いリーダーシップを発揮することで、最終的にはドクター全員の理解を得ることができました。

看護部課長の及川奈々さんも、移行の話を聞いた当初は、滅菌業務に何か支障が出るのでは、といった不安を覚えたといいます。しかし、田下先生の話を聞き、「病院で働く私たちの安全を守るために、ステラッド®Rに移行することがよくわかり、それでしたらみんなで協力して、脱EOGを実現しようという前向きな気持ちになれましたね」と笑顔で語ります。

医療法人 歓生会 豊岡中央病院/看護部 課長 及川 奈々 さん

医療法人 歓生会 豊岡中央病院/看護部 課長
及川 奈々 さん

医療法人 歓生会 豊岡中央病院/看護部 部長 安友 洋子 さん

医療法人 歓生会 豊岡中央病院/看護部 部長
安友 洋子 さん

ステラッド®50を2台導入し、効率よく滅菌

こうして院内の同意を得て、同病院は2004年4月に、約45分で滅菌を行えるステラッド®50を2台導入しました。ステラッド®を現場で実際に使用している看護部部長の安友洋子さんは、導入効果について「滅菌の時間が圧倒的に早くなり、内視鏡手術などを1日2回できるようになりました。あと、EOGを使っていないという安心感はやはり大きいですね。これからもずっと脱EOGを実現し続けるために、新しい器具を購入する時は、ステラッド®で滅菌できるか必ず確認しています」と力を込めて語ります。

ステラッド®50

ステラッド®50

また、コスト面の導入効果について田下先生は「滅菌器の回転率向上によって、高価な手術器具などを1日に2度3度使用することができるようになり、これまでのように2セットも3セットも買う必要がなくなったことは大きかったですね。あと、もしEOG滅菌器を使用し続けていたら、厚生労働省が定めたEOGの曝露防止措置を遵守するためにさらなる設備投資や人的投資が必要でしたが、ステラッド®はその必要もありません」と語ります。ステラッド®への移行が、滅菌業務の効率面や医療スタッフの安全面、そしてコスト面などにおいて、豊岡中央病院に様々な成果をもたらしたことは間違いないようです。

田下先生が旗振り役となり、ステラッド®への移行を推進し、見事に実現した豊岡中央病院は、これからも医療サービスの向上をめざし、セーフティーマネジメントの実践に積極的に取り組んでいく予定です。

※ステラッド®50を使用した場合

ステラッド®の3つの導入メリット

Merit1

医療スタッフが心から安心して働ける

Merit2

高価な手術器具を1日に2度3度使用できる

Merit3

EOG対策費用がゼロに

施設の紹介

[画像] 医療法人歓生会豊岡中央病院

医療法人歓生会豊岡中央病院

北海道旭川市豊岡7条2-1-5
病床数:159床
手術室数:2室
手術件数:529件
(2005年度)