1. HOME >
  2. 感染管理情報TOP >
  3. 製品関連情報誌 >
  4. 滅菌関連情報誌 >
  5. 2007年4月 Vol.13

滅菌関連情報 PLASMA LINK | ASP Japan合同会社 〜2007年4月 Vol.13

Special Report イギリス初、パップワース病院がステラッド®NX™を導入

この記事のテーマ
  • 海外情報
  • ステラッド®導入効果

その名を世界に広く知られるパップワース病院が、イギリスでいち早くステラッド®NX™を導入し、大きな話題になりました。このニュースを取り上げたイギリスの医療情報誌「Inside Hospitals」の記事をご紹介します。

Inside Hospitals

熱に弱いデリケートな医療器材も現場で滅菌

イギリスで初めて心臓移植を成功させたことで知られるパップワース病院は、今、消毒・滅菌業務にも力を注いでいます。その一環として、同病院は、イギリスで初めて過酸化水素低温プラズマ滅菌システム「ステラッド®NX™」を導入しました。

パップワース病院が現在使用しているこのシステムは、ジョンソン・エンド・ジョンソンのグループ会社、アドバンストステリライゼーションプロダクツ(ASP)のコンパクトな最新型滅菌装置です。医療器材を使用する現場で、使用済みの医療器材を迅速に滅菌することができます。高額で精密な医療器材も安心して滅菌できる、CE認定のステラッド®NX™の滅菌サイクルは28分と、現在使用されている低温滅菌器としては、最短のスピードを誇ります。「今では、病院の心胸処置で使用される、熱に弱いデリケートな医療器材を現場で滅菌できるようになりました」とパップワース病院の滅菌業務部長ジラルド氏は説明しています。続けて、「今までは、こうした専門医療器材の滅菌は外部施設で行われていたため、最大で14日間も病院にその医療器材がない状態でした。そのため、輸送中に破損する恐れがあるばかりか、返却状況によっては院内の医療器材数が不足してしまう恐れもあり、病院は予備の医療器材を余分に用意しておかなければなりませんでした」と語ります。

院内のシステムを整備し、消毒・滅菌業務にも力を注いでいるイギリスのパップワース病院

院内のシステムを整備し、消毒・滅菌業務にも力を注いでいるイギリスのパップワース病院

また、ジラルド氏は「これまでの、熱に弱い医療器材の処理に適した装置は、パップワースのコンパクトで無駄を省いた滅菌施設に置くには大きすぎました」とも述べています。そして、すべての滅菌業務を現場で行いたいと考えたジラルド氏は結局、病院にステラッド®NX™の設置についての提案を行いました。その結果、ステラッド®NX™の設置が決まり、「今では、熱に弱いすべての医療器材をその場で処理し、わずか2時間後には、使用可能な状態で現場に提供できるようになりました。また、200Vの電源さえあればどこにでも装置を設置でき、特別な換気設備も必要ありませんでした。そして、最大の長所は、イギリスの国内基準に適合した独立型の監視システムが用意されていることです」とジラルド氏は強調しています。

「新しい滅菌装置の購入は、病院にとって非常に価値のある投資であり、最高基準の患者ケアを維持するというその努力をサポートするものです。国内有数の心臓・肺移植センターとして、パップワースは、高価でダメージを受けやすい専門医療器材の利用効率と寿命を最大化できる滅菌技術を常に必要としています。我々は、ステラッド®NX™の医療器材にやさしい低温滅菌とスピードという特長により、心胸・心血管手術用器具の活用性が大きく高まると確信しています」。

過酸化水素低温プラズマ技術で安心な滅菌をよりスピーディに

ステラッド®NX™は、ASPが他社に先駆けて開発し、既に初期のステラッド® 100Sやステラッド® 200に採用して実績を上げているのと同じ、過酸化水素低温プラズマ技術を利用しています。新しいステラッド®NX™はコンパクトなサイズのため、中材だけでなく手術室でも利用が可能です。また、200Vの電源さえあればいいので、設置も非常に簡単です。ASPの戦略市場開発部欧州担当のキャンベル氏は、次のように語ります。「他のステラッド®と同様、ステラッド®NX™を利用することで、滅菌後、すぐ医療器材を使用できます。有害な残留物を取り除くために長時間のエアレーションを行う必要はありません。新しいステラッド®NX™は革新的な濃縮技術を採用しており、これまでよりずっと早いサイクルタイムを実現しています。処理の終わりには、過酸化水素が分解され、副産物として水と酸素が残るだけです」。

続けてジラルド氏は次のように付け加えています。「我々は、ステラッド®NX™が、各滅菌処理が適切に機能していることを確認し、システムの各部が正しく動作していることを検証する、独立した監視システムを搭載している点が特に気に入っています」。

パップワース病院の熱に弱くデリケートな医療器材は、コンパクトなステラッド®NX™で滅菌しています

パップワース病院の熱に弱くデリケートな医療器材は、コンパクトなステラッド®NX™で滅菌しています

他のステラッド®と同様に、ステラッド®NX™を使用することで、すばやく滅菌が完了し、保管準備のできた状態で乾燥・包装された医療器材を、必要なときにいつでも使用できるようになります。現在、世界全体で6,500台以上のステラッド®システムが稼働し(※)、今日までに、2,300万サイクル以上が無事に完了しています(※)。

※2005年4月現在

消毒・滅菌においてもパップワースが再び先駆者に

パップワース病院は、スタッフ1,000人、ベッド数225床、年間予算6,000万ポンド以上の施設で、毎年、20,000人以上の患者を治療しています。

2003年6月に、日帰り入院病棟がパップワース滅菌部に移行し、現在、ISO 13485-2003の認定を申請するなど、消毒・滅菌に力を注ぐ同病院でジラルド氏は、院内の見学ツアーを行い、5つの手術室と大規模な放射線科に対応する、コンパクトで優美な設備を見せてくれました。そして、最先端の消毒器やオートクレーブが肩を並べる中、ごく限られたスペースに設置が可能なステラッド®NX™が存在していました。心肺装置を利用して60年代にイギリスで初めて手術を行った先駆者として、パップワース病院は、今、ステラッド®NX™を用いた滅菌業務でも他の病院をリードしています。

ステラッド®NX™の海外における納入実績

ステラッド®NX™は、2005年1月の発売以来、現在までにすでに1,300台以上が設置され全世界の医療施設にてご活用いただいています。海外では、主に、手術室や外来手術センター、クリニックに設置されたり、あるいは緊急滅菌用として中材に設置されているようです。

緊急時の滅菌は、オートクレーブハイスピード滅菌などが主流でしたが、ステラッド®NX™は30分以下(※)で滅菌できることから、緊急用滅菌器として利用されるようになってきています。

さらに、ステラッド®NX™は、通常の滅菌器と同様の包装ができることから、緊急時にも、より高い滅菌レベルを実現する滅菌器として急速に普及が進んでいます。2007年には日本でもステラッド®NX™の販売が予定されています。

海外におけるステラッド®NX™納入数の推移