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滅菌関連情報 PLASMA LINK | ASP Japan合同会社 〜2007年9月 Vol.14

Partner Interview
医療機関の要求に応えステラッド®適合機器を開発

フジノン東芝ESシステム株式会社

この記事のテーマ
  • パートナーインタビュー
[画像] フジノン東芝ESシステム株式会社

先端径がわずか5.9mmの経鼻的胃内視鏡を独自に開発し、鼻からの内視鏡検査を可能にするなど、内視鏡検査・手技にいくつもの革新をもたらしてきたフジノン株式会社(以下、フジノン)。2002年にそのフジノンと東芝メディカルシステムズ株式会社により設立された内視鏡の専門販社であるフジノン東芝ESシステム株式会社(以下、FTS)は、以来、つねに医療現場の声に耳を傾け、医療ニーズに合った製品を市場に供給してきました。そして、2006年6月には、同社初となるステラッド®適合の内視鏡を発売しました。その経緯について、FTS営業本部企画・サポートグループ課長の石浜信次氏に伺いました。

入札要件にステラッド® 適合が含まれるケースが急増

経鼻的胃内視鏡やダブルバルーン内視鏡システムなど、他社にはないユニークな内視鏡システムを数多く開発し、医療現場の多様なニーズに応えるフジノン。群を抜く高画質画像や優れた操作性によって、世界的にも高い評価を得ている同社が、ステラッド®適合機器の開発に取り組み始めたのは5年前のことでした。

そのきっかけについて石浜氏は「一番大きかったのは、医療機関の入札要件に『低温プラズマ滅菌(ステラッド®)に適合すること』という項目が入ることが、多くなったことでした。また、ここ十数年で腹腔鏡手術が急速に増え、同時にステラッド®も普及したことで、『腹腔鏡手術で使う内視鏡を、ステラッド®で滅菌できるか教えてほしい』という、医療機関からの問い合わせが増えたことも大きかったですね。ステラッド®適合を求める声が増え、何より、ステラッド®に適合していなければ応札すらできないわけですから、メーカーとしては当然、ステラッド®適合機器の開発を目指すことになりました」と当時を振り返ります。

営業本部企画・サポートグループ課長 石浜 信次 氏

営業本部企画・サポートグループ課長 石浜 信次 氏

同社初のステラッド® 適合機器「EL-450FP」が誕生

とはいえ、ステラッド®適合機器の開発にあたっては、材質を選定する設計段階から大幅な変更が必要なうえ、厳しい耐久テストもクリアしなければならず、開発の道程は必ずしも平坦ではなかったと言います。しかし、秘密保持契約を結んだJ&Jと頻繁に情報交換を行いながら、改良に改良を加え、約4年後の2006年 6月、同社初のステラッド®適合機器となる外科用細径電子内視鏡「EL-450FP」がついに発売されました。

「EL-450FP」のカタログの表紙には、ステラッド®への適合性が J&Jにより確認された医療器材にだけ貼ることができるCompatible(適合)マークを掲載し、一目でステラッド®に適合していることがわかるようにしました。

「入札ではステラッド®に適合していないがゆえに、何度か痛い目にあってきたので、ステラッド®適合機器を開発したら、このマークは絶対、表紙の目立つ所に掲載しようと、発売前から思っていました。実際に表紙にマークを掲載して、ジョンソン・エンド・ジョンソンというブランドがユーザーに与える信頼感の大きさを実感しましたね」と石浜氏は笑顔で語ります。

「EL-450FP」に対する社内や医療機関の反応について、「これで安心して売ることができるし、ステラッド®適合が要件に入っている入札に参加できると、営業は大喜びでしたね。ステラッド®に適合している腹腔鏡は既に複数存在していますが、EL - 450FPのように、外径が 5mm台で、先端をフレキシブルに湾曲でき、しかも画像が鮮明なものはまだまだ少ないこともあって、発売当初より、多くの医療機関から引き合いがありました。もちろん、ステラッド®適合が要件の入札にも応札できるようになり、実際、何件か落札することができました」と石浜氏は笑顔で続けます。

外科用細径電子内視鏡「EL-450FP」

外科用細径電子内視鏡「EL-450FP」

Compatibleマークを表紙に掲載した「EL-450FP」のカタログ

Compatibleマークを表紙に掲載した「EL-450FP」のカタログ

今後新たに開発する腹腔鏡はすべてステラッド® 適合に

腹腔鏡手術がここ十数年において増加の一途を辿る中で、内視鏡をステラッド®で滅菌する医療機関は今後さらに増えると石浜氏は考えています。「オートクレーブは高温滅菌のため、内視鏡の破損が心配されます。また、EOG滅菌は低温滅菌ですが、エアレーションに時間がかかるうえ、人や環境への影響が懸念されます。一方、ステラッド®は滅菌スピードが速いうえ、安全性に優れ、さらにオートクレーブと違い、内視鏡が破損する心配がありません。総合的に考えて、ステラッド®で内視鏡を滅菌する医療機関が、今後さらに増えていくことは間違いないでしょう」。

のような時代の流れを踏まえ、同社は、今後、新たに開発する腹腔鏡はすべてステラッド®適合とすることを決定しました。また、海外の現地法人からは、腹腔鏡以外の内視鏡のステラッド®適合を求める声も数多く届いており、消化管用内視鏡などのステラッド®適合も目指したいと考えています。

「人にやさしい製品とサービス」をコンセプトに掲げ、商品づくりを進める同社は、今後も、人と環境にやさしいステラッド®適合機器の開発に、全社一丸となって取り組み、医療現場の期待に応えていくことでしょう。

「ステラッド®MDMセミナー」が開催されました

病院の脱EOGに向けた取り組みや、医療機器メーカーのステラッド® 適合性試験への取り組みを紹介する「ステラッド®MDMセミナー」が5月21日、東京のジョンソン・エンド・ジョンソン本社にて開催されました。セミナーでは、虎の門病院分院の大森正樹氏による講演「虎の門病院におけるガス滅菌器撤廃への取り組み」やフジノン東芝ESシステム株式会社の石浜信次氏による講演「医療器材メーカーとしてのステラッド® 適合性試験への取り組み」などが行われました。当日は、眼科や歯科などの医療機器メーカー34社56人が参加。参加メーカーが前回の同セミナーと比べて大幅に増えており、ステラッド®適合性試験に対する関心が以前にも増して高まっていることや、今後、ステラッド®適合性試験に取り組む医療機器メーカーがさらに増えていくことがうかがい知れました。

ステラッド®MDMセミナーの様子